雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

とある歴史の名門氏族

古今図書集成には謎の書物からの引用が数多くある。 今日はその中の一つ『汪溪族譜』を紹介しよう。 この書物の詳細は不明。情報求ム。 『汪溪族譜』はある一族の系譜が書かれており、古今図書集成に引用されているのもその箇所だ。 その一族とは漢代の名門…

陵樹亭

『三国志』巻十荀攸伝 於是封陵樹亭侯。 荀攸が封ぜられた陸樹亭。 ここはもともと県だったらしい。 『水経注』巻二十二 東逕平陸県故城北。高后元年、封楚元王子礼為侯国。建武元年、以戸不満三千、罷為尉氏県之陵樹郷、又有陵樹亭、漢建安中、封尚書荀攸為…

のび太とのび犬

タイトルはあんまり関係ないです。 『萬姓統譜』皇犬子 犬子,小史,初名太子,武帝曰:皇太子非可命名。于是移點于外,因名犬子。 梁の人、皇犬子。姓が皇、名が犬子だ。 初めは「太子」と名付けられていたが、武帝が「皇太子なんて名前はだめだ!」といっ…

後漢の龍驤将軍

龍驤将軍、英語で言うと、The Dragon Gallop General。 まじカッケー! さて、私の厨二心に火をつける龍驤将軍。有名なのは呉を滅ぼした王濬である。 私は彼が最初の龍驤将軍だとおもっていたが、後漢末にすでに龍驤将軍がいた。 『萬姓統譜』汪文和 文和,…

もう一つの蜀書

『華陽国志』後賢志 少弟崇、字幼遠、學業淵博、雅性洪粹、蜀時東觀郎。大同後、梁州辟別駕、舉秀才、尚書郎。與壽良・李宓・陳壽・李驤・杜烈同入京洛、為二州標俊。五子情好未必能終。惟崇獨以?和,無所彼此。著《蜀書》、及詩賦之屬數十篇。其書與陳壽頗…

曹不興の龍

呉の八絶の一人、曹不興。画家である。 よく知られたエピソードは、『三国志』に引用された『呉録』のものである。 曹不興善畫,權使畫屏風,誤落筆點素,因就以作蠅.既進御,權以為生蠅,舉手彈之. 孫権の命で屏風を描いた際に、誤って筆を落として点をつ…

韋誕の子

魏の韋誕は書に巧みで、魏の宝器の銘はすべて彼が書いたといわれる。 『世説新語』にはつぎのようなエピソードが載っている。 『世説新語』巧蓺第二十一 韋仲將能書.魏明帝起殿,欲安榜,使仲將登梯題之.既下,頭鬢皓然,因敕兒孫:「勿復學書.」 明帝が…

校事盧洪

曹操は校事の盧洪と趙達に配下を監察させていた。 『三国志』巻二十四高柔伝 時置校事盧洪・趙達等,使察群下,柔諫曰:「設官分職,各有所司.今置校事,既非居上信下之旨.又達等數以憎愛擅作威福,宜檢治之.」 太祖曰:「卿知達等,恐不如吾也.要能刺舉…

安成長

安成長の呉碭という人物がいる。 『三国志』巻六十呂岱伝 建安二十年,督孫茂等十將從取長沙三郡.又安成、攸、永新、茶陵四縣吏共入陰山城,合衆拒岱,岱攻圍,即降,三郡克定.權留岱鎮長沙.安成長呉碭及中郎將袁龍等首尾關羽,復為反亂.碭據攸縣,龍在…

斯氏

呉には斯という珍しい姓の人がいる。 『三国志』巻六十賀斉伝 縣吏斯從輕俠為姦,齊欲治之,主簿諫曰:「從,縣大族,山越所附,今日治之,明日寇至.」齊聞大怒,便立斬從. 從族黨遂相糾合,衆千餘人,舉兵攻縣.齊率吏民,開城門突撃,大破之,威震山越.…

知られざる呉の人々

世間的にほとんど(全く)知られていないし、知る必要もない。 知ったところでなんの役にも立たない。光栄三国志で新武将として作るのが最大限の活用法。 作っても使いどころはないけれど……。 前置きはこのぐらいにして本題。『三国志』に(おそらく)出てい…