雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

校事盧洪

曹操は校事の盧洪と趙達に配下を監察させていた。

三国志』巻二十四高柔伝
時置校事盧洪・趙達等,使察群下,柔諫曰:「設官分職,各有所司.今置校事,既非居上信下之旨.又達等數以憎愛擅作威福,宜檢治之.」
太祖曰:「卿知達等,恐不如吾也.要能刺舉而辨衆事,使賢人君子為之,則不能也.昔叔孫通用戝盜,良有以也.」達等後奸利發,太祖殺之以謝於柔.

後に悪事が発覚して彼ら二人は誅殺される。


『古今図書集成』に引かれた『魏略』には次のような話が載っている。

『魏略』
太祖使盧洪、趙達撫軍主刺舉,軍中謠曰:不畏曹公,但畏盧洪。

曹操が彼ら校事に監察させていた頃、軍中では次のようなうたが流行った。
「不畏曹公、但畏盧洪(曹公をおそれず、ただ盧洪をおそれるのみ)」(公と洪で韻を踏んでいる。)*1


曹操が彼ら二人を殺した背景には、曹操以上の存在になってしまったこともあるのかもしれない。

*1:公、洪ともに「東」の平声