知られざる呉の人々

世間的にほとんど（全く）知られていないし、知る必要もない。
知ったところでなんの役にも立たない。光栄三国志で新武将として作るのが最大限の活用法。
作っても使いどころはないけれど……。
前置きはこのぐらいにして本題。『三国志』に（おそらく）出ていない人を『萬姓統譜』とかから集めた。
もしかしたら『三国志』のどっかにいるかもしれないけど細かいことは気にしないのが俺のジャスティス！

一人目　胡勃

『萬姓統譜』
勃，豫章人，仕呉為郡功曹。嘉禾初，太守黄翊為人所誣，勃懷斧詣闕，乞代翊罪，
呉主嘉之，後為廬江太守，呉亡，入晉，懸車不仕。

豫章郡の太守黄翊が誣告され、罪に落とされそうになっていたところを助けた人、廬江太守になった。

その二　張挙

『尚友録』
舉仕呉為句章令，民有妻殺夫，因放火燒舍，詐稱夫死於火。
夫家疑而訴官，妻拒不承。舉以豬二口，一殺之，一活之，乃積薪燒之，察殺者口中無灰，
活者口中有灰，遂驗其夫，口中果無灰，鞫之其妻服罪，人以為神明。

句章令。夫を殺した上、火事で死んだと見せかけるため家に放火した妻のトリックを暴いた名探偵コ○ン、杉下○京。
猪（豚？）を使った実験によって、死後に焼かれると口の中に灰が入らないことから、その夫が死後に焼かれたということを突き止めた。科学捜査の先駆け。結構面白い話だと思う。光栄三国志に出すならかなり贔屓して知78政88くらいのパラメータにする。この人だけでブログの記事にすりゃよかった。そしたら一日稼げたのに。

その三　韓建

『晋書』巻六十四　隠逸伝
韓績字興齊，廣陵人也．其先避亂，居於呉之嘉興．父建，仕呉至大鴻臚．

呉の大鴻臚。晋の韓績の父。それだけ。本当にそれだけ。

この下は孫呉の人か不明。古今図書集成で呉に入れられてたけど間違ってる可能性アリ。

その四　諸葛起

『萬姓統譜』
起字岑世，杭人。仕呉為歩軍校尉，宗族蕃盛，世居山旁，因號岑山。

杭（餘杭？）の人。歩軍校尉（歩兵校尉？）。山のそばに住んで岑山と号した。

その五　郤禮

『漢陽府志』
禮，仕呉為漢陽太守。

呉に仕えて漢陽太守になった？？？
漢陽って涼州じゃねーか。と思ってすこし調べると漢陽は江夏のあたりのことで、隋の時に改められたらしい。
どっちしてもこの時代は漢陽じゃないから漢陽太守ってのは間違いだと思う。
ていうかふつうに孫呉の人じゃない可能性も……。

いろいろ書いたけど、面白い人物は張挙くらいだな。おまけで胡勃。
事跡が官職だけとかつまらん人生だな。と、このままでは事跡に職歴がつかない可能性のある雲子が申しております。