両漢家学表、易
家学とは、ある一族が代々特定の学問を修めること、またその学問のこと。
易を家学とした一族について書きます。
易とはひとくちに言ってもいろいろと学派があるので先にその学派を表にしてみます。
学派
太字が創始者、太学科目とは後漢の太学での科目になっていたかどうか。
1→2→3→4の順に師弟関係があるということです。
学派名 | 太学科目 | 1 | 2 | 3 | 4 |
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施氏易 | ○ | 田何 | 丁寛 | 田王孫 | 施讎 |
孟氏易 | ○ | 田何 | 丁寛 | 田王孫 | 孟喜 |
梁丘易 | ○ | 田何 | 丁寛 | 田王孫 | 梁丘賀 |
京氏易 | ○ | 焦延寿 | 京房 | ||
費氏易(古文) | × | 費直 | 王璜 | ||
高氏易(古文) | × | 高相 | 高康&毋将永 |
西晋になると、梁氏易、施氏易、高氏易は滅び、孟氏易、京氏易は書物は残っても教える人がいない状態になった。
費氏易は後漢以降に盛んに行われ、陳元、鄭衆や、馬融―鄭玄の師弟、魏以降には王粛、王弼の注釈があり、梁陳では鄭玄と王弼の学が行われた。北斉では鄭玄のみが伝わっており、隋では王弼が盛んになり鄭玄は廃れた。
家学表
両漢とかいってるけどほとんど後漢。
姓氏 | 本籍 | 家学 | 出典 |
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劉氏*1 | 陳留東昏 | 施氏易 | 『後漢書』列伝第六十九上、儒林伝上 |
虞氏*2 | 会稽餘姚 | 孟氏易 | 『三国志』巻五十七虞翻伝注『虞翻別伝』 |
袁氏*3 | 汝南汝陽 | 孟氏易 | 『後漢書』列伝第三十五、袁安伝 |
洼氏*4 | 南陽育陽 | 孟氏易 | 『後漢書』列伝第六十九上、儒林伝上 |
夏氏*5 | 梁国蒙 | 孟氏易・韓詩 | 『後漢書』列伝第七十、文苑伝 |
張氏*6 | 潁川鄢陵 | 梁丘易 | 『後漢書』列伝第六十九上、儒林伝上 |
郎氏*7 | 北海安丘 | 京氏易 | 『後漢書』列伝第二十、郎邈伝 |
袁術とか袁紹を輩出した汝南袁氏と虞翻を輩出した会稽虞氏は同じ孟氏易を家学としてた。
だからどうしたという話ではあるが。
ほんとは易だけじゃなく尚書だとかいろいろな家学もまとめようとおもったがめんどくさい!
だれかやって!
つづかない。おわり