雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

劉備と諸葛亮と劉封と孟達と蒯祺

タイトルが思いつかなかったのでとりあえず登場人物を並べた。
劉封孟達が上庸で行動を共にしていたのはご存じだと思われる。
二人が行動を共にするようになった経緯は『三国志』に次のようにある。

三国志』巻四十 劉封
建安二十四年,命達從秭歸北攻房陵,房陵太守蒯祺為達兵所害。達將進攻上庸,先主陰恐達難獨任,乃遣封自漢中乘沔水下統達軍,與達會上庸。

はじめ、孟達は江陵に駐屯していた。
劉備孟達に北上し房陵を攻めるよう命じた。
孟達は房陵を攻め、房陵太守の蒯祺は孟達の兵に殺害された。
劉備はひそかに孟達一人に任せることを恐れ、劉封を漢中から派遣し、孟達と合流させた。


なぜ、劉備孟達一人に任せることを恐れたのだろうか。
私は孟達の兵が房陵太守の蒯祺を殺したことに原因があると考えている。

『襄陽耆舊記』 卷第二 人物
(蒯)欽從祖祺婦,卽諸葛孔明之大姊也。

『襄陽耆舊記』によると、蒯祺の妻は諸葛亮の姉であったという。
劉備孟達に房陵攻略を命じた際に、蒯祺を殺さぬよう言い含めていたのではないだろうか。
しかし孟達の兵は蒯祺を殺害してしまった。
そのことから劉備孟達を信用できなくなり、劉封を派遣した。


劉封孟達の目付役として派遣された。
仲が悪かったのはそこにも原因があったのかもしれない。