『漢書』巻十九 百官公卿表
(御史)中丞…外督部刺史…
御史中丞。その役職の一つに“刺史を監督する”というものがある。
その職掌によるものなのか、御史中丞が“州を督して”賊を討伐する場面がしばしば出てくる。
その実例。
『後漢書』巻五 安帝紀
遣御史中丞王宗督青州刺史法雄討破之。
御史中丞王宗に青州刺史法雄*1を督させ、賊を破った。
『後漢書』巻六 順帝紀
遣御史中丞馮赦督州郡兵討之。
御史中丞馮赦に州郡の兵を督させ、賊を討った。
『後漢書』巻七 桓帝紀
遣御史中丞趙某持節督州郡討之。
御史中丞趙ナントカ*2に持節させ州郡の兵を督させ、賊を討った。
上のように持節する場合もあったようだ。
前漢だと、丞相長史と一緒に太守を督して反乱鎮圧してる例も。
こう見ると御史中丞ってなんとなく都督っぽい。*3