碑文に見る唐氏の一族
霊帝光和六年(183)に建てられた唐扶という人の碑文にその親族関係がでていた。
後漢の唐氏といえば、中常侍唐衡、その弟の司空唐珍、また、少帝の姫、唐姫とその父会稽太守唐瑁などが有名である。
残念なことに、この碑はそれぞれの諱が書いていないのだがいくつか官職から特定が可能である。
以下人名を補いながら訳してみる。
唐扶の父は孝廉に挙げられ郎中になったが、早くに亡くなった。
父の末の弟は蜀郡太守となった。
蜀郡太守の従弟は会稽太守(唐瑁)。
会稽太守唐瑁の従弟は南陽太守。
唐扶の従兄は東莱太守。
南陽太守の弟は司空(唐珍)である。
中常侍は碑文にいれられないのねw
かわいそーw
新唐書の宰相世系表だと唐珍の子が唐瑁になってるけどこの碑をもとにすると間違い。
そもそも彼らは同世代。
世系表はさらに丹陽出身の唐固や魯国出身の唐彬をこの系譜にいれている。
唐珍や唐瑁らこの碑の唐氏は潁川郾の人々であるのに。
http://d.hatena.ne.jp/chincho/20090928/1254147818
http://d.hatena.ne.jp/chincho/20090928/1254163432
昔こんな記事書いてたけどいろいろ間違えてたね。
そして唐玹の存在完全に忘れてた。図に追加すんの面倒なので心の中で追加してください。←追加しました。
唐衡の兄です。
人名不定の部分に心当たりがあったらぜひおしえてください!