雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

孫寒華ってどんな人?百歳越えの道術ロリ

最近、三国志大戦に追加された孫寒華史書には載っていないのであまり知られていない。
私は、今から約10年前に寒華たんと出会って以来の古参ファン*1なので、大変にうれしいとともに、ちょっと寂しさもある。
応援していた地下アイドルが有名になってMステとかに出るような気持ちだ。多分。
大戦で知って寒華たんってどんな人だろうとググる方のために、今日は簡単に彼女のプロフィールを紹介したい。
孫寒華の経歴は陶弘景(456-536年)が編纂した「真誥」という道教の書物に詳しく載っている。

孫寒華って何者?

孫寒華は孫権のいとこ孫賁の孫*2で、孫策に従い孫権のもとで立信校尉になった杜契*3という人と情を通じた(意味深)。
時期は不明だが、二人で駆け落ちもしたらしい。
その後、杜契が仙道を学んで玄白の法(後述)を会得すると、寒華も杜契から玄白の法を学んだという。
寒華はこの玄白の法のおかげで少女のような容貌をしていたが、この法を実践するには、情を通じ(意味深)てはならないらしく、いつも一緒にいたにも関わらず、一度もしなかったらしい。
彼女は「真霊位業図」という道教の神や仙人の序列の中で、第六地仙散位という地位にいるらしい。*4

今書いてて思ったけど、事績という事績は何もない気がしてきた。
一言で言うと「駆け落ちしたりするほど愛に生きたけど、禁欲で得た仙術でロリ顔を手に入れた女の子」。
瀬戸内寂聴みたいなものか。*5(雑)

玄白の法

さて、寒華たんが会得した玄白の法とは、人を長生不死にし、あらゆる障害を退けるもので、三十年実践すると、体や姿を隠し一日に五百里を行くことができる「胎精中景玄白法」にアプデできるらしい。
その実践方法は次の通り。
毎朝、丹田の中に黒気があり、心臓の中に白気があり、臍の中に黄気がある様子を存思*6する。
これを正午まで行って、最後に気を百二十回服する。
六畜(ウマ、ウシ、ヒツジ、ブタ、イヌ、ニワトリ)、五辛(にら、ねぎ、にんにく、らっきょう、はじかみ)を食べてはならず、家族とは寝所を別にし、情を通じ(意味深)てはならず、情を通じたら死ぬ。

毎日正午まで時間が取れる人は試してみよう。
きっとロリ顔になれるはず!

さいごに

今日の話は、京都大学六朝道?の研究」研究班様の『眞誥』譯注稿(三)をもとに作成している。
もし興味を持った方がいらっしゃったらぜひダウンロードしてみてね。(孫寒華がでてくるのは671ページ(pdf上は106ページ)から)
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/66790
玄白の法についてもだいぶ端折ってるから、もし本当に実践したければ、これを読んでみよう。

追記

タイトルの百歳越えを回収し忘れたので追記。
孫寒華の記述の元が書かれた晋の頃(300年後半)にまだ生きていたらしく、上の記述は現在進行形で書かれていたので、100歳を超えても少女の容貌をしていたということ。
ていうか玄白の法実践してるから、まだ中国の山奥とかで生きてるんじゃないかな(適当)
少女の顔してるからみんな気が付かないだけで。

*1:https://twitter.com/my_birthday0128/status/189349351863230464

*2:孫賁の子の山陰王孫奚の子だと言うが、そんな人は史書にはのってないし、呉は傍系を王にはしていないはず。

*3:三国志には見られない人、契の左上は横棒4本

*4:あんまりよくわかんないがそんなに高くない位置

*5:wikiみたら出家しても別に禁欲してないらしい。

*6:道教の瞑想法