都郷その2
昨日ひよこさんが次のように言っていた。
県というのは、A郷・B郷・C郷といった郷を集めた単位(あるいは一つの城郭都市を複数の郷に区切る)で、その中心となる郷の名前を取って(あるいは新たに命名して)A県とする。その郷が都郷かな、と
これをふまえて『後漢書』梁冀伝を見ると
梁冀は比景都郷侯に封ぜられている。
顧炎武先生は、ここを引用し、都郷侯とだけ書かれることが多い都郷侯にも封地名がついており、本来は○○都郷侯となっていたはずだといっている。*1
梁冀は比景都郷という郷に封ぜられたということである。
『後漢書』皇后紀第十下 安思閻皇后紀注
比景,縣名,屬日南郡。
比景都郷の属する県は比景県であり、これは実際に、都郷の名前が県の名前になっている一例である。*2
これはひよこさんの言の裏付けの一つとなるはず。