使持節護匈奴中郎将

渡英前のラスト更新。そして既に誰か言ってるかあるいは見当違いな話。

『魏書』巻十六、杜畿伝附杜恕伝
復出為幽州刺史，加建威將軍， 使持節，護烏丸校尉。

『魏書』巻二十二、陳羣伝附陳泰伝
正始中，徙游撃將軍，為并州刺史，加振威將軍，使持節，護匈奴中郎將，懷柔夷民，甚有威惠。

『魏書』巻二十四、孫礼伝
乃以禮為并州刺史，加振武將軍，使持節，護匈奴中郎將。

使持節と護匈奴中郎将などの異民族統御官の類は、殆どの場合「使持節護匈奴中郎将」と連なって書かれ、「使持節并州刺史護匈奴中郎将」のように、その間に他官がはさまることがない。
同じようなものに、使持節と都督の関係がある。
これも「使持節都督うんたんかんたん」のように、間に他官がはさまることはない。

また、護匈奴中郎将と都督を兼任したり、同地方に両官が置かれていることはあまりない。

おそらく、護匈奴中郎将などの異民族統御官は、異民族居住地における都督的役割であったのではないだろうか。