雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

劉氏にあらざれば…。

漢書』巻四十 王陵伝
陵曰:「高皇帝刑白馬而盟曰:『非劉氏而王者、天下共撃之。』今王呂氏、非約也。」

高祖以来の漢の掟、「劉氏にあらざるものが王となったら、天下ともにこれを撃て」

『太平御覧』巻二百 封建部三 功臣封 引『東観漢記』
申屠公志以功封汝陰王、上書以非劉氏還王璽、改為潁陽侯。

申屠公志*1という人は功績によって汝陰王となったが、劉氏でないことから、上書して王の印璽を返還。
改めて潁陽侯に封ぜられたという。


新から後漢成立までの戦乱の中で、更始帝劉玄は多くの部下を王にした。
その中には劉氏でないものもいる。
おそらくはそのうちの一人だったかもしれない。
こうした王たちは後漢成立後に滅ぼされたか、あるいは申屠公志と同様に印璽を返還したのだろう。


ただ、『後漢書』によると更始帝によって汝陰王に封ぜられたのは劉信という人。思いっきり劉氏である。
また、申屠建という人が平氏王に封ぜられているが、光武帝の中国統一前に、更始帝によって誅殺されていて関係は不明。


例のごとくよくわからんままの記事。さーせん。

*1:王莽によって二字名は禁じられている。字(あざな)であろうか。中華書局の輯本だと申屠志になっている。