華陽国志人物伝 司馬相如
司馬相如
☆Life Story
都に遊学した。文章を作るのに優れており、無署名で「子虚賦」を著した。
武帝はこれを読んで言った。
「私はこの人と同じ世の人でないことが悔やまれる」*1
楊得意という人が答えて言うには
「これを作ったのは私と同郷の司馬相如というものです」
そこで司馬相如を召した。司馬相如はまた、『上林賦』を作った。
武帝は悦び、司馬相如を郎とした。
さらに『大人賦』を作って諫めたり、『封禅書』を制作したりした。
漢の文章の大家となり、官位は中郎将に至った。
世間で辞賦を作る者は揚雄をはじめとして、皆これに倣ったという。