雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

楽方

三国志』巻三十 斉王芳紀 注引『魏略』
及諸葛恪圍城,特與將軍樂方等三軍衆合有三千人……(略)

嘉平五年(253)諸葛恪が合肥新城を包囲した。
その時、張徳と共に城を守った将軍、楽方。
三国志』での出番はこれだけだ。


さて、『晋書』を開いてみよう。

『晋書』巻四十三 楽広伝
樂廣字彥輔,南陽淯陽人也。父方,參魏征西將軍夏侯玄軍事。

杯中の蛇影のエピソードで有名な楽広。
その伝を見ると、父は楽方、魏の征西将軍夏侯玄の参軍事であったという。


この二人の楽方、年代的にもちょうどいいし、同一人物ではなかろうか。
将軍の属官から将軍までしっかり出世できてよかったね。