華陽国志人物伝 陳立
陳立
☆Data
字：少遷
出身：蜀郡臨邛
時代：前漢（成帝頃）
☆Life Story
前漢の成帝期、牂柯郡で乱が起きた。*1大将軍の王鳳の推薦により牂柯太守となり、反乱は平定された。*2巴郡太守・天水太守を歴任し、天水では天下一の治績をあげ、天子から黄金四十斤を賜った。
中央に戻り、左曹衛将軍・護軍都尉となった。
☆雲子曰…
前回ようやく後漢に入ったと思ったらまた前漢の人、陳立。
『漢書』に伝はないが『漢書』巻九十五 西南夷伝にかなり詳しい。
『漢書』から反乱の経過。
陳立は着任すると、乱の首謀者である夜郎国王の興を諭したが効果なし。
興の誅殺の許可を求めると同時に、吏数十人を率いて興のもとへ行く。
興を呼び出し、譴責し、殺害。興に従っていた邑の長たちを降す。
興の妻の父翁指と興の子が残兵を率いて反乱、近隣の邑を脅迫して味方に付けさせる。
陳立は上表して、周辺の郡の都尉や長史を率い翁指を攻める。
翁指の糧道を断ち、敵の離反を誘うが、都尉の萬年がいった「対陣が長引いて、費用が供給できません」
萬年は決着をつけようと、一人で兵を率いて攻撃するが敗走し、陳立の陣営に駆け込んだ。
陳立は叱責した。都尉はまた戦い、陳立は救援した。
干ばつが発生し、陳立は水道を断つと、翁指は配下の異民族に殺され、反乱は鎮圧された。
都尉の萬年のくだりの訳よくわかんね。
夜郎自大の夜郎国がでてきた。この反乱の後すぐ夜郎国は滅亡したらしい。
ある意味陳立が滅亡させたのかも。
陳立はマイナーだけど一国を滅亡に追い込んだすごい人だといえる（適当）
