金禕の胡婢
T_Sさんのところ
http://d.hatena.ne.jp/T_S/20090921/1253524594
で王必強化月間が実施されているので支援を兼ねて
『初学記』巻十九「奴婢」
三輔決錄曰．金禕為郡上計．留在許都．時魏武使長史王*1必．將兵衛天子於許都．禕與必善．必見禕有胡婢善射．必常請之從役也．三輔決録曰く、金禕は郡の上計となって、許都に留まっていた時、曹操は長史王必に兵を率いさせて、許都で天子を守らせていた。金禕は王必と親しくしていた。王必が金禕の胡婢*2に射の上手い者がいるのを見て、王必は、常に彼女に請うて従役させた。
金禕には弓矢の上手い胡婢がいた。王必は彼女を気に入り、よく従わせた。
弓矢といえば
『三国志』巻一「武帝紀」に引く『三輔決録注』
禕遣人為內應，射必中肩．金禕は人を遣って内応させ、王必を射て肩に命中させた。
金禕の乱の時に王必の肩を射抜いたのが彼女だったらドラマチック！
以下妄想
胡婢は金禕から有事の際のために王必に取り入るように指示される。
最初は命令のため仕方なく王必に従っていたが、誠実で真面目な王必に次第に惹かれていく。
しかし遂に時は来てしまった。
とうとう金禕が行動を起こしてしまうのだ。
金禕から内応して王必を仕留めるよう命じられ、王必の心臓を狙う彼女であったが、思い出が彼女を邪魔する。
彼女が放った矢は心臓を外れ、王必の肩に･･･
