雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

中国史全文検索系サイト、三国時代関係用

知ってる人は多いけど、もしかしたら知らない人がいるかもしれないので。

漢籍全文資料庫

http://hanchi.ihp.sinica.edu.tw/ihp/hanji.htm
「免費使用」をクリック。
あとは検索ボックスに検索したい文字をいれるだけ。
おもに正史が検索できる。
三国演義もある。

中央研究院漢籍電子文献

http://hanji.sinica.edu.tw/
「瀚典全文檢索系統 2.0 版」をクリック。
表中一番上の「漢籍全文資料庫」をクリックすると上の新漢籍全文資料庫につながる。
表二番目の「古漢語語料庫」からは次の四つの項目にとべる。
左側のチェックボックスにチェックをいれると、その中だけを検索できる。
1「上古漢語語料庫」には前漢以前の史書儒学経書諸子百家などがある。
2「中古漢語語料庫之一−東漢」からは、抱朴子、世説新語、捜神記などを全文検索できる。
3「中古漢語語料庫之二−大藏經」を選ぶと仏教関係。呉の支謙の経が読めたりする。
4「近代漢語語料庫」には水滸伝とか西遊記とか金瓶梅(R-18)なんかがある。
表にもどって「正統道藏」は道教の経典が検索できる。史書にはない三国時代の人の道教的伝説や仙人の話なんかも収録されているので面白い発見があるかも。
表一番下の「人文資料庫師生版1.1」の中の項目からいくつか紹介。
「選自【諸子】」には東観漢記がある。
「選自【古籍十八種】」には洛陽伽藍記、山海経、通典など
「選自【古籍三十四種】」には芸文類聚、文選、古小説鉤沈などがある。古小説鉤沈は魯迅がいろんな古代の小説(現代的な意味の小説とはちょっと異なる)の逸文を集めたもので魏の邯鄲淳の「笑林」が収録されている。
「選自【大正新脩大藏經】」には高僧伝など、高僧伝には漢や呉などの僧の話が載っている。
「人文資料庫師生版1.1」内の「世説新語」は注がついてないので「中古漢語語料庫之一−東漢」内の「世説新語」がオススメ。

古今図書集成

http://140.128.103.128/chinesebookweb/home/index.asp
しばしばURLがかわってつながらなくなるので注意
その場合「古今圖書集成」でググると新たなURLがみつかることもある。
古今図書集成がどんなものかというのはwikipediaでもみてください。

中國哲學書電子化計劃

http://ctext.org/zh
さまざまな経書から史書、類書がたくさん収録されている。
左フレームの「在」で全文検索したい書物を選ぶ。
その際に「先秦兩漢」を選んで全文検索すると、漢代とそれ以前に書かれた書物+漢代やそれ以前についてかかれた後代の書物の中を検索してくれる。
「漢代之後」を選ぶと、漢代以降のいろいろな書物の中が検索できる。
太平御覧水経注が検索できるのがマジで重宝!
太平広記もおもしろい。
魏の劉劭が著した「人物志」もあるので探してみてね。

おまけ:漢典

http://www.zdic.net/
漢字辞典(簡体字中国語)
けっこう重いサイト。
わからない漢字があったら調べてみよう。
簡体字中国語で字義がでてくる。
さらにその字の康煕字典説文解字での解説も読める←これが便利

最後に

検索するときの注意としては、基本的に繁体字正字体)での検索になるので、繁体字を漢字辞典で調べたり「○ 繁体字」みたいにググったりして探そう。字体が同じに見えても、黄と黃みたいにわずかな違いで検索に失敗する場合があるので注意。
また、これら全文検索サイトは、テキスト化の際に誤字・脱字が生じている可能性があるので気をつけてください。
レポートなどの引用で使うなど、大事なものの時は図書館かどっかで紙の本を見たりして確認することを忘れずに!
こういうものを使いながら楽しい漢文ライフを送ってください。

追記。寒泉

寒泉を忘れてた。
nagaichiさんのブコメで思い出した。
http://210.69.170.100/s25/
資治通鑑があるよ!
左ふれーむの「單選典籍」で検索したい本を選び「選項確認」をクリック。
「檢索字串」に検索したい語句をいれる。その際、スペースで区切るとand検索ができるよ。
or検索とかもできるけど、まあ使いながら覚えてね。

追記2、兩千年中西曆轉換

繁団さんがツイッターで提案してくれたのでこれものせておく。
http://sinocal.sinica.edu.tw/
中国暦を西暦に変換(その逆も)できる。
たとえば、中国暦建安2年1月28日は西暦何年何月何日かとかを調べられるのである。
この場合、中暦->西暦の表を使う。
「國號」ですきな時代を選ぶ。建安は後漢なので東漢前漢西漢後漢東漢)を選ぶ。
「帝號」で皇帝を選択。獻帝(献帝)選択。
「年號」で元号を選ぶ。建安を選ぶ
□或□年は「或」前の□に年数をいれる。数字は半角で!←重要
この場合、2をいれる。(「或」後の□は年数が干支で書かれている場合に使うといい。)
月、日は好きな数字をいれる。それぞれ1、28をいれる。
「執行」を押す(清空を押すとリセット)
すると画面が変わって、
東漢獻帝建安2年1月28日
西元197年3月4日(星期五)
下に表(この表の見方は説明しないけどみながら考えればたぶんわかるよ)
と出てくる。西元は西暦。星期五は金曜日(曜日は中国語辞書でしらべよう。)
というわけで後漢献帝の建安2年1月28日は西暦197年3月4日(金)であることがわかる。
史書を読んでいると、しばしば、日にちが干支で書かれる。
建安二年正月甲子、みたいな感じで。
その際は、日にち入力の時に「或」の後の□で干支を選択しよう。←これ便利。
説明がわかりにくくなったけど、使いながらおぼえてね。
西暦->中暦は説明しなくてもわかるよね☆