雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

慶応の元ネタ

元号は基本的に中国古典から取られる。現在の元号、平成は『史記』とか『偽古文尚書』からとられている。
江戸時代最後の元号、慶応(1865−1868)、今となってはその年号をとった慶応義塾(現慶應義塾大学)のほうが有名だろう。
この慶應という元号の出典は『文選』にある「漢高祖功臣頌」である。
さて、なぜこの記事のタグが三国志&晋なのか。
そう、三国〜晋に生きたとある人がこの「漢高祖功臣頌」の作者なのである!


その作者は、陸機なのだ。
陸機はご存じの通り、陸遜の孫、陸抗の子である。
その元ネタ「漢高祖功臣頌」はクッソ長いので全文は引用しない。
『文選』を見るか字の異同などあるかもしれないが維基文庫を見てくれ。

『文選』巻四十七「漢高祖功臣頌」
芒芒宇宙,上墋下黷。
波振四海,塵飛五岳。
九服徘徊,三靈改卜。
赫矣高祖,肇載天祿。
沈跡中鄉,飛名帝籙。
,皇階授木。
龍興泗濱,虎嘯豐谷。
彤雲晝聚,素靈夜哭。
金精仍頹,朱光以渥。
萬邦宅心,駿民效足。

應は応の旧字体*1
応を助動詞 or 副詞にとって
慶雲応(まさ)に輝くべし(めでたい雲はたぶん輝くだろう)
なのか、動詞にとって
慶雲輝きに応じ(めでたい雲は輝きに調和して)
なのかはようわからん。
教えてえろいひと。


というわけで慶應大学から陸遜までつなげることが可能!

*1:風俗通応劭先生の姓だね(ニッコリ