雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

なれる!SR(尚書郎)2

昨日は尚書郎のなり方だったけど、今日は労働環境について説明するぞ!
全部蔡質『漢官典職儀式選用』からの情報。原文引用はちょっとめんどいのでしないよー。
原文知りたい部分があったら教えてね!すぐソース出す。

1.勤務地

勤務地は明光殿*1
職場の壁は白の胡粉が塗られ、紫の絹糸で課ごとの境目が作られているよ。*2
古の烈士が描かれているのにもご注目!

組織と給与

尚書令、一人:千石(月八十斛;一斛:約19.8リットル、米*3にすると16.46kg。八十斛は米にすると約1317kg。ただし、半分は穀で半分は銭で支給します。以下同)
尚書部長、任用や奏事について掌る。


尚書僕射、一人:六百石(月七十斛)
尚書部次長、尚書令がいなければ代理として事を行う。尚書右丞とともに経理も担当。


尚書、六人:六百石(月七十斛)
尚書課長、六課にわかれているので六人。課は「曹」といい、時代ごとに変遷があった。


尚書左丞、一人*4:四百石(月四十五斛)
※左丞:吏民の上奏や騶伯史(騎兵?)を掌る、また部内の規律も担当。


尚書右丞、各課一人:四百石(月四十五斛)
※右丞:正式任命前の官吏の印綬のことや紙や筆や墨といった事務用具の管理担当。経理にも関与。


尚書侍郎、三十六人:四百石(月四十五斛)
※各課に六人ずつ、文書の作成、起草担当。


尚書令史、十八人:二百石(月三十斛)
※各課に三人ずつ、書記

労働環境

尚書郎は五日間昼夜建礼門に宿直してもらいます。五日ごとに休暇が一日あります。
青の薄絹と白の光沢ある絹または錦の衣服が支給されます。
また、五日に一食、美食がでます。なんと天子様の一等下のお食事です!


尚書令・僕射・丞・郎には墨産業で有名な隃麋の大墨一枚、小墨二枚が月ごとに下賜されます。
さらに尚書令と僕射には赤い筆管の大きな筆、二本が支給されます。


尚書郎には伯史、女侍史を二人ずつつけます。みんな端正な人たちです。
※伯史:止車門(駐車場的な感じだと思う)まで従ってくれます(送迎役ってことか?)。
※女侍史:衣服をキレイにしてくれます。香を焚いてくれます。尚書の役所に入ってお手伝いや衣服のことをやってくれます。メイドさんみたいなもんです。(多分五日間泊まり込みだから、その世話をしてくれるものと思われる。)

おわり

みんながんばって尚書郎めざそう。
かわいいメイドさん(女侍史)がつくってのはいいね☆

*1:前漢の制度か?長安に明光宮(殿)があった。

*2:「紫素界之」と書かれているがその訳がよくわからん。とりあえず訳なので大いに間違えている可能性がある。

*3:この当時は穀といっても米とは限らないが

*4:各課一人なのか、全体で一人なのか実はよくわからん。右丞も同様