雲子春秋

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董卓祠

『北齊書』巻二十三 魏蘭根伝
魏蘭根 ,鉅鹿下曲陽人也。父伯成,魏太山太守。蘭根身長八尺,儀貌奇偉,汎覽羣書,誦左氏傳、周易,機警有識悟。起家北海王國侍郎,歷定州長流參軍。丁母憂,居喪有孝稱。將葬常山郡境,先有董卓祠,祠有柏樹。蘭根以卓凶逆無道,不應遺祠至今,乃伐柏以為槨材。人或勸之不伐,蘭根盡取之,了無疑懼。遭父喪,廬於墓側,負土成墳,憂毀殆於滅性。後為司空、司徒二府記室參軍,轉夏州平北府長史,入為司徒掾,出除本郡太守,並有當官之能。

北斉の時の話。
魏蘭根という人がいた。
母を亡くして常山の郡境に葬ろうとした。
当時、そこに董卓祠があり、そこには柏の木が植えられていた。
魏蘭根は董卓は悪逆無道だったし、今に至るまで残ってるのはおかしい。
としてその柏を切って墓に使ったという。
当然止めた人もいたがまったく恐れず全て使い果たしたそうだ。


北斉すなわち六世紀後半まで董卓を祀ったものが残されていたのである。
300年以上も祀られていたとするとけっこう驚きである。
しかも常山のあたり。
黄巾討伐の後に立てられたんだろうか。