雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

蘇ったアレ

後漢書』巻五十七 欒巴伝
欒巴字叔元,魏郡内黄人也。(好道。)順帝世,以宦者給事掖庭,補黄門令,非其好也。性質直,學覽經典,雖在中官,不與諸常侍交接。後陽氣通暢,白上乞退,擢拜郎中,四遷桂陽太守。

後漢の順帝の世、欒巴という宦官がいた。
彼は宦官でありながら、学問に熱心で、他の宦官とは交流しなかったという。


そんな彼であるが、後に「陽気通暢」したという。
つまり、去勢し失ったはずの生殖機能が蘇ったというのである。


彼は宦官が就く黄門令を辞したが、再び郎中として、政界に復帰、そして桂陽太守となった。

荊州刺史李固薦巴治跡,徴拜議郎,守光祿大夫,與杜喬、周舉等八人徇行州郡。(中略)二十餘年,靈帝即位,大將軍竇武、太傅陳蕃輔政,徵拜議郎。蕃、武被誅,巴以其黨,復看詳細字形永昌太守。以功自劾,辭病不行,上書極諫,理陳、竇之冤。帝怒,下詔切責,收付廷尉。巴自殺。子賀,官至雲中太守。

そして、その治績から李固の推薦をうけた。
最期は陳蕃と竇武を擁護したことで自殺させられるものであり、元宦官とは思えないほど清流派と仲が良かったようである。


さらに驚いたことに、息子がいたのである。*1
宦官になる去勢ってアレ*2を完全にとりはずすものだと思ってたけど、子供ができるということは完全に取り外す訳じゃないということだろうか。教えてえろい人!


ちなみに彼は道士としても有名。今度とりあげます。

*1:養子とか去勢前の子供かもしれないけど

*2:お ち ん ち ん