雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

羅甸王

『明史』巻三百十六 貴州土司
蜀漢時,濟火從諸葛亮南征有功,封羅甸國王。後五十六代為宋普貴,傳至元阿畫,世有土於水西宣慰司。靄翠,其裔也,後為安氏。

諸葛亮は南征に功のあった済火という人物を羅甸国王に封じたという。
『続文献通考』によれば済火の子孫である宋代の普貴や、元代の阿画などは、それぞれの王朝に対して帰順し、羅甸の地を守ってきたという。


で、その済火であるが、彼は彝族で、本名を妥阿哲といった。
貴州には『妥阿哲記功碑』(中国サイト、簡体字)というものがある。
これは建興年間に済火自身が建立したものであるという。


また、済火はソース不明だけど中文百科在線(中国サイト)に詳しい。
ここによれば、軍糧の補給に協力し、その功によって功臣に与えられる丹書鉄券を賜り羅甸王に封建。
さらに詔によって普里で起きた反乱を平定、高齢者に与えられる銀の鳩杖も賜ったという。


信憑性は正直よくわからないけれど、蜀漢の南蛮統治政策を明らかにする手がかりとなるかもしれない。