雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

いいわけ

本題の前に、陳寿と丁彌の件はネットでもすでに、2002年の時点で「逸聞三國志」さんが取り上げていらっしゃいました。
http://nobmatsu.sakura.ne.jp/itsubun/old/profile/3_2002_2.html
の2002/07/13のところ
さすがすぎる!


さて、本題。
古今図書集成の引く『広東通志』から

董正
按《廣東通志》:正,字伯和,番禺人。以學行知名,公府辟
命皆不就。熹平末,或勸之仕,嘆曰:潛龍以不見為徳,
君子以藏寶自完,吾惟俟時,何迺相迫邪。建安中卒。

後漢末、董正という人がいた。
彼は学問と品行で名を知られ、公府から招聘をうけたが、全て断った。
ある人が就職するよう勧めた。
すると彼は嘆息していった。
「潜龍は徳を見せないものであり、君子は宝を隠すことで自らを保全できる。私はただ時を待っているだけだ。どうしてそんなにせまるのか」
そして建安中に死んだ。(多分働かずに。)


潜龍うんぬんはつまり
「時が悪ければ、才能があってもそれを表にだすことで危険にさらされるかもしれない。だから働かない。」
というようなことをいっているのであろう。
ことわざでいうと「能ある鷹は爪を隠す」


この潜龍の喩えは『三国志』の管寧伝でも使われている。
たぶん古典のどっかに典拠があるのだろう。


働かない事へのいいわけとして今でも使えるかもしれない。
私もこれくらい開き直りたいものだ。