ラファエロ
とある講義のテストのためにまとめたことを記事にしてみる。
三国志も中国もなんも関係ない。このブログは何処へ向かおうとしているのか。
容量の大きい画像がたくさんあるので注意です。
ラファエロ(1483-1520)は「椅子の聖母子」などで有名なルネサンス期の画家である。
↑椅子の聖母子
彼はレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)の後世代であり、当然その影響を受けている。
ラファエロは現在では聖母画家として有名であるが、初期には肖像画家として知られていた。
その肖像画をいくつか見てみよう。
↑マッダレーナ=ドーニ
↑カスティリオーネ
↑ラ・ヴェーラ
皆同じ向き、似たポーズである。
この構図、どこかで見たことはないだろうか。
そう、レオナルドの「モナ・リザ」である。
↑モナ・リザ
さらに、ラファエロにはほぼ同時期のミケランジェロの影響が見て取れる。
ミケランジェロ(1475-1564)は「ダヴィデ像」などの彫刻で人口に膾炙しているが、画家としても活躍してもいた。
↑ダヴィデ像
ラファエロは特に、男性像を描く際にミケランジェロの彫刻を参考にしたようだ。
↑ラファエロ「キリストの埋葬」
運搬されているキリストのポーズはミケランジェロの「ピエタ」とそっくりである。
↑ミケランジェロ「ピエタ」
また右で崩れる女性を支える女性のモチーフはミケランジェロ「ドーニ・トンド」からのものであると言われる。
↑ミケランジェロ「ドーニ・トンド」
このように、ラファエロという画家はそれまでのレオナルド、ミケランジェロといったルネサンスを代表する芸術家の技巧を巧みに取り入れた。それは絵画のみならず彫刻からもである。
まさにルネサンスの集大成の画家ともいえよう。
※この記事の画像はサルヴァスタイル美術館からお借りしました。