雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

ちくま誤訳?

三国志』巻二十二盧毓伝
頃之,出毓為廷尉,司隸畢軌又枉奏免官,衆論多訟之,乃以毓為光祿勳.

この部分をちくま訳では

しばらくして盧毓を外に出して廷尉とし、司隷校尉の畢軌もでたらめの上奏をされて免職となった。
世論はそれをとがめるものが多かった。そこで盧毓を光禄勲とした。


としている。
“畢軌もでたらめの上奏をされて免職となった”という部分は、
司隷校尉の畢軌もまたでたらめの上奏をして(盧毓は)免官となった。」
とすべきではなかろうか。


というのも、畢軌は司隷校尉のまま、司馬懿のクーデターで失脚しており、免官となった形跡がないのだ。
つまり、盧毓は廷尉に遷されたのち、畢軌の上奏で免官となり、世論の批判により光禄勲、という流れなのだ。多分。


ちくま訳を読む時は原文と対照して気をつけて読みましょう。


追記)“盧”の字間違えてたので修正しました。すみませんでした。揚げ足取りなんかするからやっ!orz