明史に見える日本の戦国時代

初めての日本史タグ、戦国時代は高校日本史でやったきり、ほとんど詳しくないのに無謀なことを･･･。
とりあえず内ヶ島氏理が好きです。

正史のなかで最も評判の良い『明史』には日本の伝がある。

『明史』巻三百二十二日本
日本故有王，其下稱關白者最尊，時以山城州渠信長為之。

王の下で最も偉いのが関白で、信長が関白となったとする。しかし信長は関白になっていない。多分。

偶出獵，遇一人臥樹下，驚起衝突，執而詰之。自言為平秀吉，薩摩州人之奴，雄健蹻捷，有口辯。信長絓之，令牧馬，名曰木下人。

信長と秀吉の出会いが語られる。
信長が狩りを行った際に、樹下でねていた人と衝突してしまう。彼は平秀吉で薩摩の人の奴隷と名乗り、敏捷で口も立つことから信長に気に入られた。
（木の下にいたため）木下人と名づけられた。

いろいろツッコミどころがあるけど一番言いたいのは

「木下人ってどんな人種だよ！！！」

後漸用事，為信長畫策，奪幷二十餘州，遂為攝津鎮守大將。有參謀阿奇支者，得罪信長，命秀吉統兵討之。俄信長為其下明智所殺，秀吉方攻滅阿奇支，聞變，與部將行長等乘勝還兵誅之，威名益振。

秀吉はいろいろあって摂津の鎮守大将となった。参謀の阿奇支という者がいて罪があったため、秀吉は彼を討つことになった。
その時、本能寺の変、信長が配下の明智に殺される。
秀吉は阿奇支を滅ぼそうとしていたが、変事を聞いて行長らとともに中国大返し、光秀誅殺、威名ますます振るう！

・阿奇支って誰？荒木村重かな？（追記：mujinさんによるとどうやら明智のことらしいです。詳しくはコメントを）
・どうして光秀さんだけ名字なんですか？
・小西行長ktkr

この後は朝鮮出兵について書いてあるんで、いつかまた書くことがあるかもしれない。