雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

続三国志

『続三国志』という通俗小説がある。
これは西晋武帝司馬炎から懐帝司馬熾の永嘉二年までの治乱を叙したものであり、通俗二十一史*1に収録されている。

この物語は、漢(後に前趙)の劉淵劉禅の第七子の劉璩が名を変えたという設定であるなど、大変荒唐無稽なものである。*2
そして、この物語は、蜀漢の人物の子供たちが活躍するのだ。ただし皆架空の人物だが・・・*3
どんな人物がいるかというと


劉封の長男の劉宣、次男の劉霊*4
楊儀の子、楊龍、廖化の子、廖全、張苞の子、張賓、張実、張敬、
趙統の子、趙槩、趙染、黄忠の孫、黄臣、黄命、諸葛瞻の子、諸葛宣于、
魏延の子、魏攸、魏晏、魏邕、王平の子王彌、関興の子、関防、関謹、
李豊の子、李珪、李瓚


である。


意外なことに魏延の子と楊儀の子が出ている。魏延とか楊儀とかはあんまり人気なさそうなのに。演義的に考えて。
三国志』では魏延は子も殺されているし、劉封の子は劉林だし、王平の子は王訓だし・・・など言いたいことは山ほどある。
小説だからいいやと思いつつも、せっかく歴史小説なんだから、せめて名前の分かっている人物くらいはその名を一致させて欲しかったとも思う。


図書館や古本屋なんかにあるかもしれませんので、彼らがどんな活躍をするかはぜひ読んで自分で確かめてください!

*1:明治時代に早稲田大学出版部によって出版された通俗小説集

*2:劉淵は実際は匈奴の出身で於夫羅の孫

*3:追記:全員が架空ではなく実在の同姓の人物を息子としているもよう

*4:劉林(´・ω・)