雲子春秋

「うんししゅんじゅう」です♡ 三国志とか好きです♡

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

華陽国志人物伝 何武(ちょいと訂正)

何武 字:君公 from:蜀郡郫県 era:前漢 対策甲科(漢の人材登用試験)によって郎となり、揚州・兗州刺史、司隷校尉、京兆尹、清河・楚・沛太守、廷尉、御史大夫を歴任した。 成帝が三公を設置すると、大司空を拝命し、氾郷侯に封じられた。人となりは忠に…

ウマ!ウシ!ヒツジ!

例のごとく『古今図書集成』から 馬淵 按《萬姓統譜》:淵為隴西太守,牛崇為主簿,羊嘉為功曹,郡人謂之三牲。 後漢代、馬淵という人が隴西太守だった。 その部下の主簿は牛崇。 同じく部下の功曹は羊嘉という人であった。 馬、牛、羊の家畜コンボである。…

楽方

『三国志』巻三十 斉王芳紀 注引『魏略』 及諸葛恪圍城,特與將軍樂方等三軍衆合有三千人……(略) 嘉平五年(253)諸葛恪が合肥新城を包囲した。 その時、張徳と共に城を守った将軍、楽方。 『三国志』での出番はこれだけだ。 さて、『晋書』を開いてみよう…

丹陽の史氏

『古今図書集成』*1に引く『江南通志』 史嵩 按《江南通志》:嵩,崇裔孫。仕呉為平越中郎將、蒼梧鬱林太守,封撫陵侯。 史嵩:史崇(後述)の裔孫。呉に仕えて平越中郎将、蒼梧太守、鬱林太守となった。 撫陵侯に封じられた。 雲子注:平越中郎将は『宋書』…

廷尉嘉

後漢末の扶禁という人をご存じだろうか。 劉璋の将で、向存とともに霍峻の守る葭萌を攻めたが、失敗に終わった人である。 こいつはわりとどうでもいいのだが、扶氏という姓が気になったのでちょっと調べてみた。 『古今図書集成』に引く『尚友録』には益州の…

広漢の鐔氏(追記有り)

鐔氏というマイナーな一族がいる。 鐔承、字公文、蜀漢の太常。 『三国志』巻四十二 孟光伝 太常廣漢鐔承…… 注:華陽國志曰:承字公文,歴郡守少府。 鐔粲、張翼のひいひいじいさんのオトモダチ。 『三国志』巻 張翼伝注引『益部耆旧伝』 (張)浩字叔明,治…

いいわけ

本題の前に、陳寿と丁彌の件はネットでもすでに、2002年の時点で「逸聞三國志」さんが取り上げていらっしゃいました。 http://nobmatsu.sakura.ne.jp/itsubun/old/profile/3_2002_2.html の2002/07/13のところ さすがすぎる! さて、本題。 古今図書集成の引…

丁固伝

昨晩、丁固が夢枕に立って 「僕を立伝して丁固信者になってよ(◕‿‿◕)」 と言ってきた。 史書に点在する記述をそのまままとめただけ。 さらにwikipediaの記述とほとんど変わらない。 1.丁固伝(◕‿‿◕) 丁固字子賤、會稽山陰人也。父覽至功曹、守始平長。固本…

陳陳丁

タイトルは陳が丁に陳べる(のべる)という意味です。他意はありません。 究明―てぃーえすのワードパッド 丁儀兄弟の子は陳寿と契約しなかったので魔法少女になれなかった。その父丁儀らの伝は残らなかった。 真偽はともかく、陳寿が三国志を作る際のエピソ…

華陽国志人物伝 林閭

林閭 字:公孺 from:蜀郡成都 era:前漢 古学を好んだ。 古代には「輶車之使」という官があった。 漢が興ると、(宮中の書庫を管理していた)劉向ですらその官については聞いたことがあるというだけで、詳細には知らなかった。 ただ、林閭と荘遵だけが、この…

華陽国志人物伝 楊雄

楊雄 字:子雲 from:蜀郡成都 era:前漢 (揚雄と書かれることが多いがここでは華陽国志に沿って楊雄とする) 幼い頃から家は貧しく、家にはわずかな蓄えもなかった。学問を好んだが、章句の研究はしなかった。 司馬相如の文章を慕い、辞賦の制作にふけった。…

劉敏の祖父(追記あり)

華陽国志楊雄伝の訳時間かかってるので、誰も待ってないかもしれませんがもう少しおまちください。 さて、劉敏は私の好きな三国志の人物の中でもかなり上位に来る人ですが、 その名前を聞いてすぐに何をした人か思い出せる方は少ないと思います。 劉敏は護軍…

長沙の区氏

今日の華陽国志人物伝は休止です。 長沙の区氏と聞くと、孫堅に討伐された区星(「クセイ」じゃないよ「オウセイ」だよ)が想起されることでしょう。 『三国志』巻四十六孫堅伝 時長沙賊區星自稱將軍,衆萬餘人,攻圍城邑,乃以堅為長沙太守。到郡親率將士,…

華陽国志人物伝 李弘、抑抑たり

李弘 字:仲元 from:蜀郡成都 era:前漢 若いころから五経を読んだが、章句研究をすることはしなかった。路地裏で生活したが、堅い志があった。 立ち居振る舞いは国家が師とした。徳行によって郡の功曹となったが一月で去った。 子の李贅が辱められたために人…

華陽国志人物伝 恬泊の士、荘遵

蜀の地方史『華陽国志』には先賢士女志という、土地の人物達の簡単な伝がある。 そこに載っている人々は正史に名を連ねる人もいれば、ここにしか残らない者もある。 そんな人物達を時々簡単に紹介することでネタ不足解消眠っている名臣・名将たちにスポット…

珍姓「将匠」

古今図書集成で遊んでたら、こんな人たちがいた。 將匠彧 按《鄭樵・通志》:呉中散大夫將匠彧。 將匠熙 按《鄭樵・通志》:曲陽令將匠熙。 將匠進 按《鄭樵・通志》:晉御史大夫將匠進。 将匠紣さんは呉の中散大夫、将匠熙さんは呉の曲陽令、将匠進さんは晋…

後継ぎはドレイ!

ラノベっぽい?タイトルにしてみた。 本題の前に、先日取り上げた「魯粛湾」について 呉下の凡愚の住処さんにて取り上げていただきました。 あんちょさんありがとうございます。 http://ameblo.jp/ancyon/entry-10860096744.html http://ameblo.jp/ancyon/en…

労災(少々訂正アリ)

『二年律令』 □□為縣官有為也、以其故死若傷二旬中死、皆為死事者、令子男襲其爵。毌爵者其後公士。 毌子男以女、毌女以父、毌父以母、毌母以男同産、毌男同産以女同産、毌女同産以妻。 諸死事當置後、毌父母・妻子・同産者、以大父、毌大父洞以大母與同居數者。 前漢…

魯粛湾(追記有り)

どうもご無沙汰です。 久々に更新します。 古今図書集成で遊んでたらなんかみつけた。 《魯肅灣》 前人 魯肅不能扶漢鼎,濕風黄葉走江灣。 丈夫一念蹉跎老,敵國孤忠指顧間。 煙點石痕生暮雨,林拖嵐影隔郷關。 年深野渡旌旗跡,槳架波聲兩岸山。 作者不詳作…